ポエム
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いつか、しあわせに 2





未来はいつだって、誰にもわからない


溺れてしまったのは、あの幸せだった
瞬間。


そのあとのことは、あまり云いたくなくて。

あの夜みたセミの抜け殻が、忘れられない


捕まったのは、心。
逃げ出したのは、想い出。


その控えめな笑顔に
黄色い砂の嵐が吹きつける、
やめろ、彼女をけがすな。


真夜中3時に流れる
異国の歌を聴くだろう
そのとき、
真っ白なままで、
破れる夢の
カケラが
星空を舞うだろう


そのときが来て、
ケラケラ笑って死ねるなら、
生きさせてくれ。


だけど風に吹かれるとふと、
楽かった彼女との生活を振り返り


ひとりで、生きられるくせに、
ひとが恋しい


泣きそうに祈ってしまう夢をみて、
それは違うぞと唇を噛みしめる。


だれでもいい、
私を幸せにしてください、なんて、
そんな
悲しい希みは、
まるで宝くじみたいだから

夢でだけ、
夢だけで。







23/08/31 07:54更新 / 花澤悠



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