「すき」だから「好き」
俺は、おまえがすきだ、ぜ?
おまえは、そうじゃ、ないのかよぉ。
悲しみが
星の数ほど降る夜も
心を洗って笑っていたいな
さぁ、帰ろ?
生きているのはそのための
彼女に逢いたい、逢いたい、帰ろ?
苦しみは
生きてるかぎりあるからね
でね、その中で、生きる、たましい
あゝそれも
嘘っぱちだと云うのかい
あのとき信じた「好き」とか「愛」とか
つまり俺
だけが貴女を守るって
誓っていたのが、ちょっと、泣けるね
泣かないで
螺旋を降りる階段の
速さでふっと目を瞑るけど
喜びが
梅雨の晴れ間にちょっと照れ
笑っているのが、最後の幸せ
俺は、おまえがすきだ、ぜ?
おまえは、そうじゃ、ないのかよぉ。