ポエム
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散らした花



   

梅雨は梅雨だから
あの
清々しい晴れわたる青空を
いつまで待っても

ぜめぜめと
ぜめぜめと
雨が降りつづけるんだよね、

いつまでも、いつまでも、
降りつづけるんだよね、

だれも喜ばないのに。

だれも、雨のことなんか
喜ばないのに。

でもね、
そうじゃなくて

雨が大切な。

雨を待っている
雨が無ければ生きてゆけない

それがあたしたちの
暮らしでもあるよねー?


知ってる?


そこからあとしか
夢は
みれないし、

たまに
生きることを間違っても
戻れるふるさとだけ
抑えておけば
それでいいんじゃない?

夢を膨らませる夢もみた、よ?

なにものにも
怨まれる決意は、あるか?


平気だね
あゝ、平気だね。



あ、だけど云っとくけど

美しいだけが
この世の価値だと
嘯いた君は

あたしの心をぐしゃぐしゃにしたけど


けっして、
あたし、は、しない、


あたしは、だれの、
だれの悲しみの粘土も
ぐしゃぐしゃにしたり、なんか
しないんだ。








23/07/18 21:16更新 / 花澤悠



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