ポエム
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グラス1杯、彼女に嘘落つ
氷を鳴らした
西日差し込む部屋の中
氷を溶かした
深夜の彼の陽気な声で

同じ意の数違う言葉を
瓶の中からひとつずつ出して文字にして
丁重にリボンでくるんで
皿の上に出す


「愛」とはなにか
「恋」とはなにか
日本語独自の数多ある言い回し
それに振り回されて曖昧になっているそれら二つを
やっと自分なりの解釈ができたと喚く、鏡

明日になったら私はまた同じことを繰り返すのだろう
そうして彼も同じ言葉を繰り返すのだろう
「これが愛か」
目が覚めたあとの場所では布団の中に隠しておくことにした




声にならない声を上げて
朝起きて夜の言葉を目に映す
声にならない思いを形にして
昼前の人混みで叫ぶ、感嘆符

同じ言葉ばかり違う意味も持たせず
ただもう飽きた頃だろう
「ただもう、飽いた頃だろう」
ただ4つの記号の配列を見て、同じ記号を心の中で呟いた。


「光」とはなにか
「闇」とはなにか
メジャーなものだけでも数多ある意味を頭上でなぞる
「言葉の意味に囚われるな」
では何に囚われようか、私は

明日になったら私はまた同じことを繰り返すのだろう
そうして彼も同じ言葉を繰り返すのだろう
「これが恋か」
寝てしまったあとの場所では精神界の中で常に溢れていた
19/07/23 00:25更新 / 充電式沈没船



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