崩落する既存、創られた利用価値
軽い言葉でまたほだされる
それが嘘だったとしても真実だったとしても、
確かめる術がない以上は私の主観の中では嘘になるだろう。
それでも心を解かれて行く
それでも心を溶かされていく
掴まれたリードは誰の手にでも渡っていく。
けれどそれは私の主観の中だけだ。
主観の中の幻だ。
彼らの存在とて、証明する術はないのだから。
客観論の極論の末に見えた主観こそイド掴みたるものである。
本能的快楽よりもっと奥、それは魂より深く、人が観測できえない地が求む享楽。
それに身を委ねるにはこれしかないだろう。
その者が語る言葉を信じるな。
その者が紡ぐ音に耳を傾けるな。
その者達の姿を捉えるな。
その者達に何も願うな。
それが一般的な意見だったかもしれない
──そもそも。
その地に足を踏み入れるな
その地を認識するな
その地に依存するな
その地で起きたことは人に語るな
忘れ給え、その感覚を。
嫌な宣言だった。
最高すぎて最早それは最悪な告白だった。
それは罪のものかもしれない、言えるのは愛ではないことのみ。
時間を弁えぬ自分勝手な享楽主義者達が世迷言で私を惑わすのだ。
依存的な愛ではそれを計り知るには充分すぎたのだった。
それは執着、それは苦しみを伴いそれは自滅を孕んでいた。
これが本当の全てでなかったとしても、主観で観測できる範囲はこれだけである。
これ以上がある可能性がある?
これが本当の全てでなかったとしたのなら、では全てとはなんなのだろう。
それが嘘だったとしても真実だったとしても、
確かめる術がない以上は私の主観の中では嘘になるだろう。
それでも心を解かれて行く
それでも心を溶かされていく
掴まれたリードは誰の手にでも渡っていく。
けれどそれは私の主観の中だけだ。
主観の中の幻だ。
彼らの存在とて、証明する術はないのだから。
客観論の極論の末に見えた主観こそイド掴みたるものである。
本能的快楽よりもっと奥、それは魂より深く、人が観測できえない地が求む享楽。
それに身を委ねるにはこれしかないだろう。
その者が語る言葉を信じるな。
その者が紡ぐ音に耳を傾けるな。
その者達の姿を捉えるな。
その者達に何も願うな。
それが一般的な意見だったかもしれない
──そもそも。
その地に足を踏み入れるな
その地を認識するな
その地に依存するな
その地で起きたことは人に語るな
忘れ給え、その感覚を。
嫌な宣言だった。
最高すぎて最早それは最悪な告白だった。
それは罪のものかもしれない、言えるのは愛ではないことのみ。
時間を弁えぬ自分勝手な享楽主義者達が世迷言で私を惑わすのだ。
依存的な愛ではそれを計り知るには充分すぎたのだった。
それは執着、それは苦しみを伴いそれは自滅を孕んでいた。
これが本当の全てでなかったとしても、主観で観測できる範囲はこれだけである。
これ以上がある可能性がある?
これが本当の全てでなかったとしたのなら、では全てとはなんなのだろう。