迷霧の連弾 82
胞子嚢の配列だね
理恵はボクに
確かめるように言った
ボクはようやく
ウンと声を
発することができた
ボクが正解したことを
理恵は自分のことのように
喜んでいた
図らずもボクたちは
二人きりになれた
このチャンスを
最大限に活かして
理恵との距離を
近づけたい
そう思ったけれど
急に近づき過ぎることは
理恵のこころに
ズケズケと入り込む
そんなことはすべきでない
今の関係に満足しながらも
一歩ずつでも
半歩ずつでも
近づければそれで十分だ
そう自分に言い聞かせた
25/12/15 03:29更新 / 秋時雨