迷霧の連弾 52
いよいよキャンプ当日
8月上旬の夏真っ盛りの日
大きなリュックを背負って
学校近くの駅へと向かう
昨夜は楽しみで
なかなか寝付けなかった
朝寝坊しないか
心配していたけど
不思議なことに
いつもより早く
目が覚めていた
それでも寝不足とは
感じなかった
人は楽しいことで
感覚が痺れるのだろうか
歴史上の偉人たちは
睡眠時間が短かったらしいけど
寝る暇がないほど
忙しいのではなくて
毎日がワクワクの気持ちで
過ごしていたから
少し寝れば
それで十分なのではないか
そんな想像をしながら
足どり軽く歩いていた
25/11/30 04:23更新 / 秋時雨