迷霧の連弾 5
それでも田宮先生の
自然科学への想いは
並々ならないもので
全ての生物は
どんな小さな生物も
その命を守るために
生きている
そのことを知るには
標本を作ることが
最も最適な手段で
標本を作るために
生物を捕まえることは
その生物の
美しさを保った状態で
捕まえる必要があり
生物に対する畏怖の念を
抱くこととなり
標本となった生物に
想いを抱くことで
その生物を守り
他の生物も
むやみに命を奪っては
ならないという精神を
築くことができると
職員会議では
議題になっていなくても
勝手に選択授業への復活を
懇願していたらしい
25/11/07 02:56更新 / 秋時雨