ポエム
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迷霧の連弾 49

でも理恵とこころ通ったら

想像もしなかった

素敵な未来が待っていることを

期待することを

否定などされたくない

人との出会いは

一人では築けない

大きな未来を

築き上げる奇跡を

起こし得ることもある

理恵とならば

そんなことがありそうだ

そして反作用として

失うモノなどは

想像すらできない

例えあったとしても

取るに足りないものだから

そんなことを

考えている間に

ホールルームは

終わっていた

理恵は坂道から

転がり落ちるように

勢いよく教室を

飛び出していた

そんな理恵の背中を

見送ったボクは

こころが揺らいでいた

理恵と信頼を築くこと

ボクにできる自信は

初めからなかった

あったのはそれを

認めまいとする

自分のプライドだけだった
25/11/29 03:32更新 / 秋時雨

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