昼前には雨が降り出した

ポツリポツリと

降り出した雨は

徐々に雨粒を増し

いつしかザアッと

グラウンドに

土ボコリを起こして

連続した音を

打ち鳴らしていた

どうやらこの雨が

梅雨入りのファンファーレだ

この雨が草木を

みずみずしく

美しく育んでくれる

春と夏を繋ぐ特別な季節に

自然の偉大さを

沸々と思い知った

一方で今日の科学の授業は

どうするのだろう

ボクはそんなことをも

気にしてやまない

人間はちっぽけなことも

考えなければならない

面倒な生物だなと

思わずにはいられなかった