迷霧の連弾 22
一週間が過ぎた
理恵と話す機会が
自動的にやって来る
そう思いながら
過ごしたためか
とても永く感じた
その間理恵を
自席から眺めていたけど
特に何も悩んでは
いなさそうだった
その件については
安心したけれど
理恵が誰とも
関わりを持っていない
そのことに気づいて
無性に気になった
人と関わるのが嫌いならば
特に謎に思うことはない
でも理恵はボクに
優しく教えてくれた
頑張ってねと
励ましてもくれた
あれは先生の前だったから
仕方なくとった行動なのか
ぐるぐる思考を巡っても
答えにはたどり着けない
当然のことだった
答えは理恵しか
持っていないのだから
25/11/15 02:04更新 / 秋時雨