迷霧の連弾 206
大地讃頌は
悔いなく歌いきった
観客席から贈られた
拍手が心地良かった
うまいかヘタか
そんな技術的なことは
学校行事である
合唱コンクールには
関係はなかった
みんながひとつであること
みんなでひとつになること
それがこの行事の
唯一だけれど
とてつもなく大きな
目標であった
だから課題曲では
壮大な大地を
褒めて讃える歌を
この学校の生徒として
最高学年が歌うことを
ずっと守り続けたのだろう
それが分かっている生徒
それが果たせた生徒
充実感でこころ満たされて
少し涙ぐんでいた
26/02/21 08:20更新 / 秋時雨