迷霧の連弾 205
課題曲の大地讃頌
毎年三年生が歌った曲
いよいよボクたちに
バトンは渡された
柄にもなく責任感を
身に受けた気分になり
声が出るか不安になる
でもボクひとり
歌うのではない
パートは違うけれど
みんなで歌う
みんなが創り上げる
そう思って顔を上げると
気持ちが落ち着きだした
そして気づいた
合唱コンクール委員が言った
建物の中なのに
大空に向かうとは
どういうことなのか
ワザと意味不明なことを
言うことによって
緊張をほぐすものと
思っていたけれど
顔を上げると
喉が開いて
声が出やすくなる
それが伝えたかったのだ
26/02/21 08:18更新 / 秋時雨