迷霧の連弾 203
一年生二年生の合唱が終わり
昼休憩を挟んで
三年生の出番を迎え
ボクたちの前のクラスが
舞台に立つ
ボクたちはその姿を
舞台袖から見つめている
みんな緊張感が増してきた
組み手を額に当てる者
胸に手のひらを当て
床を見つめる者
天井を仰いで
合唱曲を暗唱する者
その姿を見ていると
ボクの緊張感も増し
心拍数も上がる
もう駄目かもしれない
そんな気持ちが
みんなを支配しだした頃
合唱コンクール委員が
緊張するのは
精一杯歌いたい
全力を尽くしたい
その気持ちの現れだから
もっと緊張しよう
そう言ってみんなを鼓舞した
その言葉で
少なくともボクは
気持ちが落ち着いていた
26/02/20 02:06更新 / 秋時雨