迷霧の連弾 202
緞帳が上がり
校長先生のあいさつ
校歌斉唱を終え
一年生から合唱を披露する
ボクたちが一年生の時とは
違う曲が課題曲だった
でも自由曲では
ボクが一年生の時に歌った曲を
歌うクラスもあった
声変わりが終わった者
まだこれからの者
今まさにその最中で
声が出づらい者
少年から小さな大人へと
成長しようとしている年代
ボクにもそんな時期はあった
でもそれは
すぐ近くにあるようで
手を伸ばしても
届かないほどに
遠い記憶に
なってしまっている
そして今日この日
ボクたちの自由曲
あの素晴らしい愛をもう一度が
その記憶を連れ戻してくれる
26/02/19 02:54更新 / 秋時雨