迷霧の連弾 19
教室に入った
喧噪が耳に飛びこむ
まだ中間テストが
返されていないので
現実は見なくてよい
だからこそ
現実と対面するまでは
ただ平和な日々を
過ごしていたい
そんな感情が
教室の中を渦巻いていた
もちろんボクも
その一人であり
テストの点数次第では
考え込まなくては
ならないであろう
そんな日々が待っている
まだ実感はないけれど
来年には高校受験が
待っているから
テストの点は
だだの数字ではない
自分の進むべき道を
決断するための
星の輝きなのだ
25/11/14 01:29更新 / 秋時雨