迷霧の連弾 170
窓の外に目を移す
グラウンドの砂が
光を反射して
海岸の砂浜のように
燦めいている
陽光は眩しくても
真夏のように
目を開けることを
はばかるような
閃光ではなく
ぼんぼりのように
ボクたちを穏やかに照らす
ボクたちの歌声と
入り日が照らす茜色を
溶かし込んだ大空は
ボクたちの歌声を
遮るまいと
雲一つ浮かばせず
風は微塵も吹かさずに
ボクたちを
包み込んでいる
まるで大地讃頌を
歌うボクたちを
晩秋の情景が
讃えているようだった
26/01/29 23:52更新 / 秋時雨