迷霧の連弾 167
大地讃頌の合唱は
四つのパートに分かれる
もはや三年生のボクたちは
自分がどのパートを
受け持つべきか
みんな心得ている
パートを分ける作業は
粛々と進められた
人数合わせで
別のパートに
移る必要があっても
自分はと思う人が
自主的に移ってくれた
ボクはいつものように
バスを担当することになる
みんな初めて歌う曲だけど
もう誰もが知っているので
すぐさまパート練習に
取りかかった
ボクたちは
バスの歌詞を受け取り
お手本の音源を聴いた
どっしりとしたメロディーに
ボクたちバスは
大地を表現する
大地を讃える人々は
高音のパートが表現する
役割が明確だった
それだけに失敗は目立つ
それはみんな心得ていた
26/01/28 23:20更新 / 秋時雨