迷霧の連弾 154
科学の授業が終わり
理恵と近づける時間が
終わってしまったけれど
いつものように
毎日は過ぎてゆく
未だ志望校を決めずに
どこへ流れ着こうとしているか
分からないボクを
担任は見かねたのか
中間テストの結果が出たある日
ボクを進路指導室に呼び出した
担任はボクに向かって
ボクが合格しそうな公立高校の
ガイドを差し出した
この中で興味のある
高校はあるか
担任は少し不機嫌に話した
ボクはガイドを手に取り
感情のない表情で
それらを眺めていた
名前ぐらいは知っている高校
名前さえ知らなかった高校
どの高校にも興味は湧かない
担任は来週の月曜には
二つに絞るように言った
26/01/20 01:35更新 / 秋時雨