迷霧の連弾 150
もう科学の授業はない
理恵と接する機会はない
理恵は科学の授業以外は
自分のこころを
護り続けている
でもボクはなぜ
理恵がこころを護るのか
知りたくて仕方なかった
今日まで理恵に
話しかけるのを
ためらっていたのは
理恵のこころに
ボクが踏み込もうとして
その結果理恵が
科学の授業の時も
ボクに対してこころを閉ざす
そんなことが起こることを
怖れて行動できなかった
でも今のボクは
もう捨てるモノはない
理恵にひじ鉄を受けても
もうそれ以上傷を負うことはない
だからボクは
勇気を振りしぼって
理恵に話しかけようと
理恵の横に並ぼうとしたら
理恵は急に立ち止まった
26/01/19 05:29更新 / 秋時雨