ポエム
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迷霧の連弾 143

ボクたちは

教室に戻る途中だった

あれから田宮先生は

生徒たちを連れて

学校の裏山に

秋の七草を観察に行った

でもここには

ススキとクズしか

自生していなかった

この草は珍しくもなく

いつもの通学路に

生えているものだった

ススキはみんな名前も容姿も

知っていた

クズは一部の生徒が

初めて名前を知る程度で

その旺盛な繁殖力と

他の草木をも

飲み飲んでしまう勢力は

もはや知らない者はいない

ただクズの花を

見たことがない生徒は多く

今日の授業で

見ることができたなら

それなりに収穫はあったのだけど

残念ながら

まだ開花時期ではなかった

田宮先生は残念そうにしていた

みんなは秋の七草が

全て見られなかったけど

田宮先生が得意げに

解説するという苦行から

免れたことに

胸をなで下ろしていた
26/01/15 05:06更新 / 秋時雨

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