迷霧の連弾 139
ボクが組む相手は
いつものように理恵だった
もはや嬉しいというよりも
安心したという
気持ちが起こった
保健の先生から
あの話を聞いてから
今まで以上に理恵のことが
気になっていたからだ
理恵は嬉しそうに
ボクの方を向いて
どっちから始める
ボクに尋ねてきた
ボクは全く自信がないので
どうぞお先に
理恵に先手を譲った
理恵はサラサラと
七つの草の名前を言った
ボクは呆気にとられていると
理恵はどうぞと促した
ボクは薄と撫子だけ
答えることができた
他は思い出すことも
できなかったので
恥ずかしくて
みっともなくて
理恵の顔を見ることができずに
俯いてしまった
26/01/13 00:48更新 / 秋時雨