ポエム
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迷霧の連弾 108

理恵は木立の間の

狭い大空を仰いでいる

いつものボクなら

その姿をうっとりと

眺めているだけなのに

理性が目覚めていないから

畏れることなど

気にもならないで

理恵におはようと

あいさつをした

理恵は穏やかな笑顔で

瞳を飛ばして

ボクの姿を確認したら

弾むようにおはようと

あいさつを返してくれた

なぜこんなにも

ヒグラシが賑やかなんだろう

思ったままを問いかける

ヒグラシは夕方よりも

朝の方が盛況なんだよ

理恵は楽しそうに答えた

それでも名前がヒグラシなのは

少し変な感じだね

ボクはまだ覚醒しない頭で

思ったことを

そのままに言っていた

理恵はクスクスと笑って

それは人間が

勝手に名付けただけだから

もっともな答えを返して

でもヨアケという名前では

やっぱり夏らしさがないから

これで良かったんじゃない

そう結論づけた
25/12/28 00:41更新 / 秋時雨

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