ポエム
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THE END
君の柔らかい白い肌に触れて初めて冷たさを知る
もう僕の傍には亡き骸だけが残されて君は遠くに行ってしまった。

君が辛そうな夜も泣き出した夜明けも二人で乗り越えてきた。僕の心は君に寄り添えなかった日々を思い出すと今にも泣き出しそうで胸が痛いよ。

君はいつも僕を見て辛いのにそれを隠して笑ってくれてたね。

この部屋には君の思い出と僕の思い出が入り交じっているから今もずっとそのままでいるよ。
まだ頭のどこかで君に逢えたらいいなって、、逢えそうな気がしてるんだ。

何処に行っても僕の心は雨模様で、ずっと君だけが輝いて、君だけの僕でありたいはずなのに、、何処に行けば逢えるかな、、そんな無意味な事ばかり考えてるよ。

今でもずっと思う事はあって、君が無になった理由を探してる。君にしかわからない事なのかもしれないけど、僕はずっと君が残したメモに何か意味があるって信じてる。だからその時まで待ってて欲しいんだ。

「ごめんなさい。あなたの事を好きにはなれません。さようなら」

メモをじっと見つめる僕は夜更けにふと気がついて、咄嗟に投げ捨てたものを見つける。

僕のベッドの下には赤く染まったナイフが隠してあったんだ。

頭の中駆け巡る事実と偽りのストーリー。

そうだ。僕は、、僕はずっと君の事ばかり考え過ぎてしまったんだ。君は僕の事なんか見てもいなかったんだ。ここにあるのは僕が勝手に作り上げた物語で、君があまりにも僕に向いてくれないから僕は思い切って君に想いを伝えたんだ。

そしたら君が僕に酷い事ばかり言うから僕は咄嗟にナイフで君を、、


大丈夫だよ無になった君でも君はずっと綺麗だよ。
これで僕らずっと一緒になれたんだもんね。

これからは君は僕に勝てない。
当たり前でしょ?
だって君もう僕の部屋から出られないもん、、
20/08/02 14:20更新 /



談話室



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お好きな方是非見てみてください。

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