あの日のこと
夕方
涼しい風が渡る小部屋のなか
踏切の音が響く
窓際に背を預けて、寝ている貴方を見つけた
長い足を伸ばして、無防備な貴方の寝顔
初めて見るその姿に戸惑う
普段隠している気持ちが溢れそうになる
触れたい
その唇に少しくらい触れても
いまなら大丈夫じゃないか……
街の喧騒が遠くに聞こえる
二人きり
下にはすぐ人が
ざわめく ざわめく
鼓動が耳に響く
……起きてください
あのとき、勇気を出せばなにか変わっていただろうか
涼しい風が渡る小部屋のなか
踏切の音が響く
窓際に背を預けて、寝ている貴方を見つけた
長い足を伸ばして、無防備な貴方の寝顔
初めて見るその姿に戸惑う
普段隠している気持ちが溢れそうになる
触れたい
その唇に少しくらい触れても
いまなら大丈夫じゃないか……
街の喧騒が遠くに聞こえる
二人きり
下にはすぐ人が
ざわめく ざわめく
鼓動が耳に響く
……起きてください
あのとき、勇気を出せばなにか変わっていただろうか