ポエム
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あの日のこと
夕方
涼しい風が渡る小部屋のなか
踏切の音が響く

窓際に背を預けて、寝ている貴方を見つけた
長い足を伸ばして、無防備な貴方の寝顔
初めて見るその姿に戸惑う

普段隠している気持ちが溢れそうになる
触れたい
その唇に少しくらい触れても
いまなら大丈夫じゃないか……

街の喧騒が遠くに聞こえる
二人きり
下にはすぐ人が
ざわめく ざわめく
鼓動が耳に響く

……起きてください

あのとき、勇気を出せばなにか変わっていただろうか
20/05/24 09:46更新 / 黒蝶



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