溶息
あなたの最期の息吹が私の中に溶ける。
呼吸に必死な私は、嫌でもそれを吸ってしまった。
そのせいで、永遠の別れが訪れることも知らずに。
初めて触れた唇の先に
あなたの未来があったなら、
あの日を繰り返すことができたなら。
寒くて甘くて、しょっぱいその瞬間を思い出す度、
私の胸が締めつけられる。
あなたの呼気が、私の心に残り
ただひとつのキスが私の全てとなった。
もう何もいらないと、
ただあなたと生きたかったと、思い続けて幾星霜。
私の吐き出す息が、ひどく勿体なく思える。
あなたが離れていく気がして。
本当に溶けていたなら、良かったのに。
呼吸に必死な私は、嫌でもそれを吸ってしまった。
そのせいで、永遠の別れが訪れることも知らずに。
初めて触れた唇の先に
あなたの未来があったなら、
あの日を繰り返すことができたなら。
寒くて甘くて、しょっぱいその瞬間を思い出す度、
私の胸が締めつけられる。
あなたの呼気が、私の心に残り
ただひとつのキスが私の全てとなった。
もう何もいらないと、
ただあなたと生きたかったと、思い続けて幾星霜。
私の吐き出す息が、ひどく勿体なく思える。
あなたが離れていく気がして。
本当に溶けていたなら、良かったのに。