ポエム
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願い星
いつか「さようなら」をしなくてはいけないから、
全て霧のように消え去るのだろう。

そんなはずはないと理解っているけれど。
だからどうか、真実を示す光をください。



でも、もういい。聞きたくない。
きっとわかりきったことを言うんだ。

あなたの言葉でさえも風のように過ぎ去り、
薄っぺらく響いて耳を塞いでしまう。
私に寄り添おうとした全てが無価値に思える所為だ。



誰も信じられぬ私は、この闇路で何に縋っているの。
誰に、何を求めているのだろう。



常態化した漠然とした不安が
知らず知らずのうちに私を飲み込むのなら、
どうか温かな闇で私を包んでくれないか。

ぼんやりと望んだ私の願いは夜に溶けていった。

ふと空を見上げると不変で無数の光が輝いている。
「ああ今日も、星は綺麗だね」とひとりごちる。
その光がある限り、私は息をしていよう。
24/10/02 00:54更新 / おそらきれい。



談話室



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