ポエム
[TOP]
惰性を嘔吐する
心を削って人生を航海し続ける私を
褒めてほしいだけなのに、
なぜそれ以上を求められるのか。

私のことを自己愛が強いと一瞥しないで。
ただ分かって欲しいだけ
一瞬でも「私」を見てほしいだけだから。


「私」はすでに朽ち果てた廃船のよう。
羽のような出来事が積み重なり、
もうじき沈めそうだ。

それでも自ら命を投げ出すことも
目に見える傷を刻めないのは、
行動力のなさか、理性があるせいか。


宛先のない救難信号は届かない。
これ以上迷惑をかけたくないと心の海で思い、
「たすけて」は沈んでいったから。

諦めと絶望だけの人生だ。
きっとこれからも惰性を消費して生き続けてしまう。
決定的な出来事がない限り
私は漂流し続けるだろう。


息をすることに船酔いがして
反吐が出たのは仕方がない。
24/09/06 00:55更新 / おそらきれい。



談話室



■作者メッセージ
人生を「航海」に例えた名言が多いので

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c