ポエム
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幻想の中の遺書
永遠なんてものはないと
誰かが嘆いた
あなたも永生ではなかったように
実際、そうなのだろう

でも、もし季節が永遠であるなら
あなたはその一部となったのではないか


季節は去った者の遺書だと
誰かが言った

あなたがどう生きたか知る由もない私には
あなたの遺書は見つからなかった

季節を知らなかったことを、いくら恨めばいいのか
考えることはとっくにやめた

あなたが語った景色は想像よりずっと残酷で
そこをなぞってみても、あなたの影は映らない

私も季節に心を焦がし
あなたの存在を確かめたかった


巡りめく季節とあなたの姿が重なって、初めて遺書を読んだとき
幻想の中で二人だけの思い出を作ることにした


今日もあなたが見ていた世界を思い描く
24/09/04 15:12更新 / おそらきれい。



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