幸せな呪い♪
『とぉい昔
永遠の世界』
女の子が育てた
もぎたての 苺
町場に赴き笑顔で
ジャムを売る
それでも
だれも見向きもしない
なぜなら
永遠の世界では
食べ物は
必要ないから
今日も声は
届かない
ある日
女の子が町場
向かうと
町の青年が
女の子をからかう
そして
ケリを入れて
苺を踏みつぶす
しばらくすると
少年がひとり
「苺を
ちょうだい」
つぶれた苺を
口に入れて
「おいしいね♪」
その時
ふたりは目が合う
何でしょう…
そのときめき
恋の呪いに
かかった
あぁ
死んだ心の
『永遠の世界』に
幸せな呪いで
ふたりきり♪