私がおじいさんになったら
わたしがおじいさんになったら
田舎の山の川の近くに小さな家を建て
俗世を離れ
誰からも愛されず
誰にも苦にもされず
誰をも気にかけず
自然と友人になり
春には桃色の桜を見に行き
散れる花びらにも目を向けてやり
夏の匂いを感じれば
せわしい蝉の声に共感してやり
秋風が吹き紅葉する木々ではなく
青々とした栗のいがを見つけてやり
冬の白い世界になれば
少年のように雪像を作り
朝のきらきら射す日で目覚め
わたしが生きていられることへの感謝を忘れず
昼はおむすびをにぎり外へ行き
俳句や短歌を詠み
夜は日本酒を呑みながら
月のうつくしさに酔い
健康に気を遣うわけでもなく
のびのびと生活し
自分の好きなことだけをし
静かに暮らし
そして誰にも気づかれないまま
穏やかに死んでゆきたい
田舎の山の川の近くに小さな家を建て
俗世を離れ
誰からも愛されず
誰にも苦にもされず
誰をも気にかけず
自然と友人になり
春には桃色の桜を見に行き
散れる花びらにも目を向けてやり
夏の匂いを感じれば
せわしい蝉の声に共感してやり
秋風が吹き紅葉する木々ではなく
青々とした栗のいがを見つけてやり
冬の白い世界になれば
少年のように雪像を作り
朝のきらきら射す日で目覚め
わたしが生きていられることへの感謝を忘れず
昼はおむすびをにぎり外へ行き
俳句や短歌を詠み
夜は日本酒を呑みながら
月のうつくしさに酔い
健康に気を遣うわけでもなく
のびのびと生活し
自分の好きなことだけをし
静かに暮らし
そして誰にも気づかれないまま
穏やかに死んでゆきたい