ポエム
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私がおじいさんになったら
わたしがおじいさんになったら
田舎の山の川の近くに小さな家を建て
俗世を離れ
誰からも愛されず
誰にも苦にもされず
誰をも気にかけず
自然と友人になり

春には桃色の桜を見に行き
散れる花びらにも目を向けてやり
夏の匂いを感じれば
せわしい蝉の声に共感してやり
秋風が吹き紅葉する木々ではなく
青々とした栗のいがを見つけてやり
冬の白い世界になれば
少年のように雪像を作り

朝のきらきら射す日で目覚め
わたしが生きていられることへの感謝を忘れず
昼はおむすびをにぎり外へ行き
俳句や短歌を詠み
夜は日本酒を呑みながら
月のうつくしさに酔い

健康に気を遣うわけでもなく
のびのびと生活し
自分の好きなことだけをし
静かに暮らし
そして誰にも気づかれないまま
穏やかに死んでゆきたい
22/04/13 15:34更新 / ぽん



談話室



■作者メッセージ
私がおじいさんになったらこんな生活をしたいです

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