ふしあわせな女
水の上に浮かぶ青白い顔が、
したたり落ちる月光に照らされて、
うつくしく流れている。
ほんとうに澄んだ表情で、
懺悔の涙も感じない。
手は腐れ、
腰から下はめちゃくちゃになり、
影になり、
消えてしまい、
洋梨のような女の顔だけが潺潺と流れている。
たましいが耳をすますと、
遠夜の静寂にふくろうが鳴いている。
女よ、
ふしあわせな女よ、
お前は一体どこへゆくのだ。
したたり落ちる月光に照らされて、
うつくしく流れている。
ほんとうに澄んだ表情で、
懺悔の涙も感じない。
手は腐れ、
腰から下はめちゃくちゃになり、
影になり、
消えてしまい、
洋梨のような女の顔だけが潺潺と流れている。
たましいが耳をすますと、
遠夜の静寂にふくろうが鳴いている。
女よ、
ふしあわせな女よ、
お前は一体どこへゆくのだ。
22/04/12 10:23更新 / ぽん