ポエム
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聲だけしか知らない誰か
なんでもない今日が
誰かが生きたかった
明日だと知ってしまったら、
明日の自分に自信を持てるのだろうか。

なんでもない昨日が
誰かが必死に生きてきた
今日だと知ってしまったら、
今日の自分を誇れるだろうか。

聲しか知らない誰かを好きだと
気付いてしまったら、
なんでもない日を悔やんでしまうんだろうか。
22/12/25 00:48更新 / ささぴ



談話室



■作者メッセージ
声だけしか知らない好きな人がいました。
ある日病気だと伝えられました。
電話で聴こえる声は必死に生きる人の呼吸で、
次第に電話は出来る日がなくなり、
ラインは既読しかつかなくなり、
今は既読がつかなくなりました。
受け入れられない日が続きます。
それでも明日は来てしまう。

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