ポエム
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紫色の花束を
その愛が いつか報われる 日が来るね
そうじゃなければ あまりに悲しい

幾つもの 季節を超えて 生きて来た 
君にとっては 全て思い出

あの川に 捨ててこようか 思い出と
二人揃えた リングも時計も

カラオケも 激しい愛も ドライブも
仕事でさえも ふたりの世界

誰よりも そして何より 輝いて
美しかった あなたにサヨナラ

二人とも 察する心が 似ていたね
誰より溶け込み 疲れたんだよ

一つずつ 小さな思い出 見つけては
苦笑いより 涙あふれて

助手席に 笑顔の君は もういない
輝く季節が ただ蘇るだけ 

コーヒーと 二人で食べた あのカレー
今も大好きな 味になりました

その涙 仕草も笑みも 愛しくて
ただ愛しくて 抱きしめるだけ

今もなお あなたの愛が この部屋の
あちらこちらに 落ちてるようで

ひとりだけ 損も得もなく この腕で
ただ純粋に 愛した君よ

この花に あの机にも 扉にも
そのしなやかな 指が触れたんだね

おはようと お疲れさまと ただいまと
そんな言葉が 何よりの愛

言の葉が 足りずにふたり すれ違い
多すぎた言葉 ふたり傷つけて

この道も あの公園も その店も
まだまだ僕には 辛すぎる場所

思ってた 言えずにいたけど 初めての
大事にしてくれる 人に出会ったと

幾つもの 心に残る 装いは
君の姿は 紫の花

ただひとつ 穏やかな日を 健康を
感謝を込めて 祈っています

もう一度 君に逢えたら よかったね
これで最後の 記念の花束

仕合わせを ありがとう





24/10/15 22:18更新 / 絵夢



談話室



■作者メッセージ
朝日が昇り 雀が啼いて
人も一日の 営みを始める
誰一人 同じ人はいない
いないことが 悲しい
いないことが 真実
魂の行先は ただ 孤独
私ひとりいなくても
何も変わらない 何も 残らない

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