ポエム
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ダッシュボード
思い出に吹く風が

落ち葉を散らして

この街を 茶色に染めていく


しまっておいた 

揃いの時計とリング

ダッシュボーから取り出して

そっと嵌めてみる


左手の薬指

くるくる回して

ぼんやり眺めてる


ツイストした細いプラチナ

このデザインが

二人 お気に入りでした


そんなに高価でもない時計

二人がすれば 豪華に見えた

君がよくそう言ってたね


もういい頃かな

どこかに捨てても 

 いい頃なのかな


捨てた方が きっと いいよね…

心の整理  少しは 出来るよね


君はもう どこかに 捨てたでしょうか

二人の思い出  忘れるために


   想いを 捨て切るために






24/11/15 05:59更新 / 絵夢



談話室



■作者メッセージ
今日は少し遠出のドライブ
ダッシュボードを開けてみる
見ないようにしていた小袋だけど
ようやく手に取る勇気が出ました
今はもう 身に付けることもない

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