ポエム
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今年の秋は
虫の音も力なく

部屋にはストーブ出す季節


去年までの自分より

確実に衰えた体力に

苦笑いしながら ベッドに倒れ込む


いつものように YouTube付けたまま

寝落ちするのが 習慣になって

ベッドの横の ブランデーの空き瓶だけが

ただ増えていく現実に

自分ながらに あきれる今年の秋


もう一つの現実は

あなたのLINEの順番が

どんどん 下になって行くこと


もともと 少ない登録者

顔ぶれ見ても ほとんど連絡もないけど


いつかドライブした あの湖の

名所になった紅葉は

今年もきっと 見事でしょうね

黄色と橙 そして赤に染まってく

何百本の楓の木 小川のせせらぎ

木漏れ日の眩しさと 空の青


偶然空いてて 見られた幸運よりも

華やぐ光景に 負けずに輝くあなたが

僕にはとても 眩しく感じられました


何気ない毎日が 風のように過ぎていく

長い長い一日を ただ何事もなく見送って

今日もきっと 終わらせるのが精いっぱい


そんな悲しい予想だけ

なぜか当たってしまう 秋の一日









24/10/14 13:44更新 / 絵夢



談話室



■作者メッセージ
メイが今朝も二階の部屋までお迎えに来た
しぶしぶ抱っこして 朝露のお散歩へ
パジャマのままの お父さん
毛むくじゃらのお前と違って 少し寒いよ
誰も通り掛かりはしないから
いつもより 長い散歩になりました
風邪ひきそうだから 薬を飲まなきゃ、、、

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