ひとひらの愛
この場所に佇んで
移り行く季節に
眼を凝らしてみる
あの時の想い
あの時の夢
あの時の二人
あの時の涙
あの時の微笑み
あの時の悲しみ
あの時の別れ
愛してはいけない
愛する資格がない
愛なんかじゃない
言葉を変えながら
目まぐるしく過ぎてきた
蕾が開く前から
いきなり花を付けたような
そんな急いだ恋だから
育てる前に散ってしまった
愛してる
そのことに嘘はなかった
恋してた
許されない仲だから
裏切ることも
想定内のはずでした
けれど弱っちい私の心
一番深い傷を負いました
ひとひらの愛
散りながら 何処かに消えて
ひとひらの愛
雪のように なくなりました
ひとひらの愛…