風になり 星になり
仕舞っておいた 去年のカーディガン
袖を通して気が付きました
ふわっと 爽やかなフレグランスの香り
抱きしめた時の 君の洋服と同じだね
この仕事場のあちらこちらに
改めて 君の面影を見てしまいます
掃除もしなきゃいけないね
いつも君に任せっきりだったから
淋しさの穴を埋めようとして
誰かに愛を求めようとしても
きっと空しい事は分かってる
偽りの優しさや労わりは
却って胸の痛みを 増幅させるだけだって…
いっそ 憎めたらいいのだけれど
誰よりも 嫌いになれたなら 楽になれるのに
そんな事 思えば思うほど
時の流れが 信じられなくなる
幾ら季節を繰り返しても
少しも 想いは 減っていくことがない
笑いも涙も 憤りも悲しみも
共に分かち合えると 願っていました
淋しさだけは 別々に生まれましたね
募る想いを重ねたら
風になり 雨になり 星になり
そしてやがて雪となり
君の元へと 届くでしょうか あの空を超えて…