雪のベランダに

雀が二羽　戯れている

寒いはずなのに

なぜか　温もりさえ

感じさせる


愛らしい　その姿

チュンﾁｭﾝ　チュンﾁｭﾝ

しきりに頭を振って

飛び跳ねている


思い悩むのは

人ばかりで

お前たちは

大昔の物語の時代から

何も変わらず

ただ　生を営むだけ


それでいい

それがいいなあ


ただいたずらに

考えすぎて　立ち止まる

そんなことの来り返し


ほんの少しの

仲間見つけて

ただじゃれ合って

今日を生きてく


何も思い悩むこともなく

ただ　淡々と　ただ　がむしゃらに

明日に何が待ってようとも

今　この時を

刹那を生きることの積み重ね


難しく考えるのは

止めたがいいね

変化を求めず

流れのままに


側にいてくれる

ひとにぎりの　人たちと

共に　歩もうか


いつか一人きり

雪に花に　緑に落ち葉に

そっと埋もれる

その時まで…