愛はまた 無
頭で考えたこと
心で感じたこと
身体で求めたこと
全てが合致して
人を好きになる
損も得もなく
ただ人を好きになる
いつの間にか
何かがバランスを失って
少しずつ好きが減っていく
きっとそうなんだろう
人の気持ちはいつも変わる
それを進化と言い
それを慣れと言い
それを諦めと呼ぶ
変わらぬものが永遠なら
永遠はつまらない
変わらない愛があるなら
愛には未来がないのだろうか
恋愛 人間愛 宇宙愛
不変な愛は
人類などには
辿り着けない
あの流れ星のよう
何光年も離れた
一瞬の星の瞬きと同じ
刹那は永劫であり
愛はまた 無 なのかも知れない