ポエム
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あれだけ泣いたのに
忘れようとして 忘れ得ぬ人

小さな仕草も 癖も

僕の心が覚えてる


あの左手の指輪はもう

捨てたでしょうか


懐かしい微笑みが

胸を締め付ける


巡る季節 秋の風に紛れて

落ち葉の歩道を歩いてみる


夕闇がにじんで 

茜色に染まる頃

駆け寄る君の姿が

スローモーションのよう


いつもふたり 待ち合わせた場所

きっとあの桜並木も

出逢った頃のまま 今も


たとえ誰を傷付けても

互いの愛を 貫けばよかった


忘れようとしても 忘れられない人


不思議だね あれだけ泣いたのに

今もまだ 涙は枯れていません



24/10/28 15:04更新 / 絵夢



談話室



■作者メッセージ
懐かしいラブソング
思い出と重なって
不意に涙が流れます
コーヒーの味が
急に 思い出の味になる

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