イルミネーション
初冬の冷たい空気を
一瞬引き裂くかのように
イルミネーションの七色の光が
一斉に点滅を始める
あちらこちらで
悲鳴にも似た感嘆の声
握った手が一瞬硬くなる
目の前に広がる光の宴
白い頬に照り映える光の渦が
いっそう君の美しさを引き立てる
はしゃいで走り出す手に引かれ
小走りで付いていく僕は
まるでおとぎの国に迷い込んだ
野暮な田舎者のよう
連れて来てくれてありがとう
何度も嬉しそうに口にする君は
いつも僕を別世界に連れて行く
いつか忘れてしまったような
純真で 素直な人間本来の美しい姿
誰にも汚すことの出来ない
生まれたままの 愛の魂
どこまでも 守っていかなきゃ、ね
25/11/16 22:16更新 / 絵夢