ある家族葬
;新聞に載ってたから お前行っておいで;
姉からの電話に 一瞬戸惑った
そうか あの叔父さん 亡くなったのか
大昔に住んでたぼろ屋の お隣さん
いつも母ちゃんとお茶飲んでた
あの叔母さん家の叔父さんだ
昔堅気のご夫婦だった
思えば一番世話になってたなあ
気さくな叔父さんの 笑顔が懐かしい
叔母さんも車いすに乗ってた
それでも 子供や妻の名前まで覚えてくれてた
こちらこそ ありがとうございました
ご無沙汰してて 済みませんでした
もっとご家族と話していたかったけど
お邪魔をしてもいけないし…
帰りの車の中 あれやこれやが思い出されて
改めて 一人で生きて来たみたいな顔して
本当にすみません
出逢えてくれた人たちに
感謝の心を思い出させて頂きました
どうか 天国で
どうか 安らかに
貴方のご家族を 見守ってあげてくださいね
叔父さん ありがとうございました
25/10/19 21:45更新 / 絵夢