ポエム
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流される魂
西の空が 茜色に染まり始めて

久し振りの夕焼けに

じっと見上げたまま 動かない


こんな情景を もう何十回 何百回


胸の中に さざ波が少しづつ

思い出と共に 押し寄せてきます


今にも泣き出しそうになる

心の奥に そっと閉じ込めた

優しさたちが 蘇るから


あれからずっと 見つめてた

見ないふりをしてただけ


溢れだした愛に この身を預けて

流される魂を 連れ戻しては

何度も 別の岸へとたどり着いたけど


振り帰ると ほんの少ししか 進んでいなくて

美しい場面ばかりが よぎります


この夕焼けも あの日とは違う

あの夕暮れは あの季節だけのもの


何度も 心に言い聞かせては

時だけが 流されていく


思い出河へと 身を投げてみようか


もの淋しい 秋だから…





24/10/26 20:24更新 / 絵夢



談話室



■作者メッセージ
さよならも言えないまま
言葉を尽くせないまま 失くした愛は
いつまでも心の奥で 痛みとなって 蘇る


微笑みながら  いつか見かけた時は
あの時のままの 僕がいるから

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