ポエム
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三日月と金木犀

二階の自室

昼間 むせ返るような

甘い香りを漂わせて

金木犀が

今年も いつの間にか

咲き誇る季節に…


三日月の空

窓を開ければ

そよ風に乗って

昼間に比べたら

10分の1ほどの

ほのかな香り


誘われるように

虫の音が深まる


稲刈りを終えた田に

もうすぐイナゴが

飛び交う田舎町


そう言えば幼い日

家族みんなで眺めた夜景

こんな 三日月の夜でした


昔住んだ家の

金木犀の木は

あれから どうなっただろう


秋の夜長に

古いアルバム

取り出してみようか…








 


25/09/28 19:15更新 / 絵夢

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