お洒落に作られた

傾斜のキツイ屋根と屋根の間

すっぽり埋めるみたいに

今、でっかい夕日が落ちていく

眩しくて　手の平で防ぎながら

指の間から覗いて見てる


作り直した老眼鏡

もっと色目を付けときゃよかった

勧められた　遠近両用

何だか頭が痛くなって

気持ち悪くて　僕は付けられなかった


今日も終わって　家路を急ぐ車たち

この時間　この感傷には覚えがあるなあ


過ぎ去った過去　すべては思い出

もっと器用であったなら

心の痛みも　少なくて済んだかな


きっと　同じ痛みを負った人がいる

そのこともまた

今になれば　分かるような気がします


ひとつだけ言えること　それは


この空も、あの時の空も

同じ形の　同じ色の夕焼けは

この先も　絶対にありはしない　ということでしょうか…