思い出が　一巡りして

記憶も　不鮮明になった


セピア色って

このことだったのか


断片的な夢や

重なる愛が

今はもう　古い映画のよう


不思議ですね　それでも

スマホの写メより

記憶に残る　思い出の方が


大切に思えるのは

何故なんでしょう


目に映るものより　人は

心で　感じる愛が


尊いものだと

知ってるからでしょうか


そこに愛がありました


そう　教えるように

胸の中に　さざ波が

そっと　立っては

消えて行きました

■作者メッセージ
失くした愛の重さ
今は　紙切れのよう
またいつか
涙で濡れて
重くなるのかな
繰り返す　思い出
コマ送りのよう