エピローグ そしてプロローグ
涙で戻れるのなら
幾らでも泣いていたかった
そんな季節がありました
あれは新緑 全てのものから
伊吹を感じる頃でした
僕の恋だけ 萎んでいった
信じられなくて
戸惑いを言葉にできず
ひとり残された心
持て余すばかりで…
不思議なものですね
憎しみや 哀しさよりは
ただ無性に寂しい感情
それが一番大きくて
むやみに 誰かを求めては
帰り道には 虚しくて…
寂しさは 弱さだと
ある人から教わりました
少し階段を上って
そこに待ってる人が
きっと誰にも いるのでしょう
何かが始まる
愛の形は 様々だけど
愛の本質は 広い心で
受け容れること 包み込むこと
認め合うことだと 今は 思えます