足元がふらついて

階段を踏み外しそうになった

そんなに飲んでもないのに

本当に弱くなったものだ


慌てて手摺につかまって

どうやら事なきを得た

冷や汗と同時に　苦笑い


いつまでも若いと思うなよ…

年老いていくことが　嫌じゃない

今までが順調すぎたと言えば　そうなんだろう


病を得て　亡くなった者もいる

改めて健康に感謝して


それにつけても　思う事は

いつまでも愛だ恋だ言ってるが

足だけでなく　心ももつれて

人生の階段　踏み外さない様


シャンッ　としなきゃ　いけないな

死ぬまで性根は　変わらないから(笑)

■作者メッセージ
感情が激しく波打つことがなくなった
多少のことでは落胆も、怒りも、そして
虚しさも、　受け容れられる
おかしなものです　　全て自分で　　
作り上げた自負があるからかな

にこやかに、穏やかに　今の私に　あの頃なれていたら
なんて、ね　　歳月は、こんな私でも　何とかしてくれる

有難いものです…