明け方
あさの空気が寒かったので
きみが置いてった温もりを
自分のものだと思い込んでみる
実体化しない温度のせいで
背中がたいへんすうすうするけれど
それでも私はほかのだれかの腕ではなく
あなたの肉でもなく
かつてあなたとやり過ごそうと思った
つめたい余生にくるまってみる
きみが置いてった温もりを
自分のものだと思い込んでみる
実体化しない温度のせいで
背中がたいへんすうすうするけれど
それでも私はほかのだれかの腕ではなく
あなたの肉でもなく
かつてあなたとやり過ごそうと思った
つめたい余生にくるまってみる